• 星新一の文体による「そしてこうなった」のドラマツルギー
    最近、思い立って星新一の作品を読み返したりしています。生涯で千作以上の作品を残した人だから、当然まだ読んだことのない作品も豊富にあって、勉強になります。そこで、評論というほどのことではありませんが、思ったことを少し。星新一作品については、よく「発想」や「オチ」がすばらしいと称えられます。しかし自分は彼の魅力は、必ずしもそこにはないと思っている。星は、しばしばフレドリック・ブラウンと比較されるように...